街の外壁塗装やさん飯田・伊那店
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長野県のような寒冷地は朝晩の寒暖差が激しく、りんごも美味しい地域です。ただその寒暖差により、凍害も多く発生します。中南信のお家の外壁では、この凍害による外壁の破損がよく見られます。文字通り外壁内の水分が凍結融解を繰り替えして起こる被害のことです。そんな外壁の凍害の発生のメカニズム、未然に防ぐ方法、発生してしまった場合のメンテナンス方法をご紹介します。
◆窯業系サイディングの爆裂
窯業系サイディングとはセメントと木質系繊維質を混合させて板状に成型した外壁材。外壁の70%がこの窯業系サイディングと言われ、広く普及している外壁材です。
◆ALC(軽量発泡コンクリート)の爆裂
コンクリートに気泡を入れて軽量化した外壁材。気泡がたくさん入っているので高い断熱性を有しています。また、防火性が高いことも特徴のひとつである外壁材です。
窯業系サイディングもALCもボードとボードのつなぎ目である目地や、窓周りにはシーリングというゴム状の防水材が入っています。このシーリングは経年劣化で硬くなり、ひび割れや、切れ、痩せなどが起こります。防水材なので劣化するとそこから雨や結露の水分が外壁材の中に入ってしまいます。侵入した水が冬場に凍結し暖かくなると融ける、氷結融解を繰り返し外壁材が脆くなり、凍結による膨張で崩れるのが凍害【爆裂】です。シーリングだけでなく窯業系サイディングもALCも表面は塗膜で防水しているので、塗膜の劣化も凍害につながります。
上でもお話ししたように外壁材の多くは表面に塗装をして外壁材本体を保護、防水しています。塗り替えによる定期的なメンテナンスが必要です。同時に目地や窓周りのシーリングの打ち替えも必要です。以前は塗膜の劣化よりシーリングの劣化のほうが早かったので、メンテナンスのタイミングがずれてしまうこともありましたが、今は高耐久のシーリング材があるので次のメンテナンスも同時にできます。
また、結露対策も重要です。2重サッシにしたり、室内換気扇やロスナイなどがあればまめに換気してください。それだけで結露軽減が期待できます。
まずやってほしくないのが、ご自分で補修することです。DIYがお好きな方はご自分でメンテナンスしがちですが、できれば避けていただきたいです。間違った方法でメンテナンスをされると、そのあとで我々が手を加えようとしても苦労したり、場合によっては修復不可能な場合もあります。まずはプロにご相談ください。
一番簡単な方法はモルタルで補修する方法です。補修部分だけ外壁の模様と違ってしまいますが、同じような色で塗装をすればさほど気にならない程度には補修できます。ただ、水が発生する根本を改善しなければ完全な補修とは言えません。上の写真はお風呂の換気扇フード廻りの爆裂ですが、換気扇がうまく機能していないので外壁に水が回ってしまっています。換気扇の交換が必要かもしれません。
あまりに被害が大きいと外壁の貼り替えが必要になってきます。費用が桁違いで上がるのでそうならないように早めのメンテナンスを心がけてください。