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「外壁塗装はまだするな」は本当?理由や後悔しないための最適なタイミング

「外壁塗装はまだするな」という言葉を聞き、今すぐ塗装すべきか、それとももう少し待つべきか、タイミングについて悩んでいませんか?
「まだするな」と言っても、その理由には不必要な費用を抑え、最も効果的な時期に工事を行うための重要な意味が込められているケースもあります。
しかし、安易に「まだ大丈夫」と放置してしまうと、思わぬ劣化の進行を招き、結果として大規模な修繕が必要となることも・・・。
本記事では住宅塗装のプロである街の外壁塗装やさんが、外壁塗装を検討する際に「まだするな」と言われる理由を深掘りし、ご自身の住まいの状態に応じた最適なタイミングを見極める方法、さらには信頼できる業者を選ぶためのポイントまで解説していきます。

外壁塗装を検討しているときに、業者や知人から「今はまだやる必要は無い」と助言を受けることがあります。
これは単なる先延ばしではなく、費用面や施工品質を守るための重要な判断である場合があります。
その理由を理解しておくことで、無駄な出費や施工トラブルを避けることができます。
さっそく、「まだするな」と言われる理由について想定されるものをご紹介していきたいと思います。
メンテナンスとしての塗装をまだ必要としない状況

外壁の状態によっては、すぐに塗装を行う必要はありません。
例えば、手で触っても白い粉(チョーキング)が付かない、0.3mm未満の細かなひび割れ(ヘアクラック)のみ、または軽度の色あせや汚れだけの場合、前回の塗装で形成されている塗膜の防水性能はまだ十分に保たれていることが多いです。
塗料には耐用年数があり、外壁塗装によく用いられるシリコン塗料なら約10〜13年、フッ素塗料なら約15〜20年ほどの耐久性があります。
まだ劣化が進行しておらず、性能を維持している状態で塗装してしまうと塗膜の寿命を活かしきれず、結果的にコストの無駄につながります。
そのため、専門家の診断で「まだ大丈夫」と判断されることがあるのです。
季節や環境条件が外壁塗装に適していない

塗装工事の仕上がりは、気温や湿度といった気象条件に左右されることがあります。
気温5℃以下の真冬や、湿度80%以上の梅雨、雨が続く時期は塗料の乾燥が妨げられ、施工不良や工期延長のリスクが高まるのです。
最も理想的な時期は気温10〜30℃、湿度75%以下の条件が多く揃う春(3月~5月頃)や秋(9月~11月頃)です。
夏や冬でも外壁塗装は行えます!

天気や気温に左右される塗装環境の良し悪しですが、「夏や冬に塗装をしてはいけない」というわけではありません。
寒すぎる時期や、降雨が続きやすい梅雨や台風シーズンに注意を払えば、塗装自体は季節を問わずに問題なく進められるのです。
もちろん、雨をやり過ごすために春や秋よりも長めの工期を取るケースは増える傾向にあります。
そうしたことをきちんと事前に説明してくれ、十分な打ち合わせとともにスケジュールの相談に乗ってくれる業者かどうかの見極めが、外壁塗装を依頼する重要なポイントとなります。
塗装のオフシーズンは業者の予約が取りやすいこともあり、むしろスケジュールの融通を通しやすいという可能性もありますので、まずは相談してみましょう。
断熱塗料などの補助金が関係する場合

自治体の補助金・助成金は工事着工前に申請が必要で、申請前に工事を始めると支給対象外になることがあります。
また、もう少し待てば断熱塗料を使用した外壁塗装の助成金・補助金制度などがスタートされるというケースも考えられます。
こうした理由で「まだ待った方が良い」と言われることもあるため、一度自治体のHPなどで外壁塗装に使える制度があるか確認してみることをオススメいたします。
適切なタイミングで塗装をするメリット

外壁塗装は美観維持だけでなく、外壁の防水性や耐久性を保つ役割があります。
だからこそ定期的なメンテナンスとして行うべきなのですが、決して安くはない金額が必要になる工事でもあります。
そのため、まだしなくても良いと判断できる状態で塗装を行ってしまうと塗り替えの回数が多くなり、お住まいを維持するためのメンテナンスコストも膨らんでいってしまいます。
また、前回塗った塗料が劣化していない状態では、逆に新しい塗料が密着しにくくなったり、長期的な耐久性が望めなくなります。
早過ぎず遅過ぎず、適切なタイミングでの外壁塗装を行うことには、メンテナンス効果とコストの両方に大きなメリットがあるのです。

建物を守りながら長期的なコストを抑えるためには、外壁塗装の適切な時期の見極めが不可欠です。
重要なのは建物ごとに変わる適切な塗装タイミング

「築10年が塗り替えの最初の目安」とよく言われますが、これはあくまで一般的な指標です。
日当たりや風雨の影響が比較的少ない立地では、10年を超えても塗装がまだまだ不要な場合もあります。
一方で、潮風が吹く沿岸部などの環境では10年未満でも劣化が進み、早めのメンテナンスが必要になることもあります。
タイミングはお住まいによってバラバラですので、築年数だけではなく他の判断ポイントも知っておく必要があるのです。
塗膜に劣化症状が出ているかどうか

外壁の塗り替え時期を見極める最大のポイントは、塗膜の劣化症状の有無でしょう。
塗膜が劣化しているサインとしては、チョーキング現象、表面に現れたひび割れ(幅0.3mm以上)、色褪せ、塗膜剥がれ、カビ・コケの発生などがあります。
これらは防水性や耐久性の低下を示し、放置すると雨水や紫外線の影響による外壁材自体の劣化など重大なダメージに発展していきます。
チョーキングが発生していないか要チェック

塗膜劣化の初期症状として特に判別しやすいのが「チョーキング現象」です。
外壁を手で触ったときに白い粉が付く状態を指します。
この粉の正体は、塗料に含まれる顔料が紫外線や雨風で劣化し、粉化して表面へと浮き出てきたものです。
軽度であれば塗装の緊急性が低いため、チョーキングに気づきましたら専門家へ無料点検を依頼して塗り替えの必要性を判断してもらうことがオススメです。
前回使用した塗料の耐久性も判断基準になります

現状の外壁に使用されている塗料の種類によって、塗膜の耐用年数は大きく異なります。
目安として、シリコン塗料は約10〜13年、無機塗料は約20〜25年とされており、前回の塗装で使用した塗料の耐用年数を参考にすると次回の塗装タイミングが計画しやすくなります。
逆に、耐用年数がまだ残っているのに塗装を急ぐと本来の性能を活かしきれず、無駄な出費につながる恐れがあります。
中古物件は特に症状での見極めが重要

タイミングの判断に迷いやすいのが、中古で購入した物件です。
中古住宅では過去のメンテナンス記録が不明なケースがあり、どの種類の塗料を使用しているのか、何年前に塗装を済ませているのかなどの判断ポイントがあてにならない可能性も考えられます。
そのため、中古で物件を購入する場合では劣化症状を直接確認し、塗装タイミングかどうかを判断することがより重要になってきます。
購入前に業者に診てもらう方もいらっしゃいますので、ぜひお気軽に診断をご依頼ください。
タイミングの判断や点検は業者に依頼しましょう

適切な塗装時期を見極めるためには、専門業者による診断が最も有効です。
2階部分の外壁の状態など、普段見えない部分まで丁寧に確認してもらうことで、劣化の程度を正確に把握できます。
また、信頼できる業者であれば契約を急かすのではなく、「今はまだ大丈夫」という判断もきちんと伝えてくれるはずです。
自己判断が難しい場合は、無料診断を活用して専門的なアドバイスを受けることをお勧めします。

外壁塗装を検討するとき、適切なタイミングだけでなく「誰に依頼するか」も極めて重要になります。
残念ながら、中には不適切な時期に工事を急かし、不要な外壁塗装の契約を結ばせる悪徳業者も存在するのです。
悪徳業者からの勧誘に惑わされないためにも彼らの特徴を理解し、冷静な判断をすることが無駄な出費や施工トラブルを防ぐ第一歩となります。
外壁塗装を急かす業者は要注意

悪徳業者の中には、ほんのわずかな劣化でも「塗装をしないとすぐに雨漏りする」「放置すると手遅れになる」といった不必要に不安を煽る発言をするケースが報告されています。
まだ塗装をするタイミングではないにも関わらず、自社の利益のためだけに劣化症状を大げさに話し、なんとか工事契約まで漕ぎつけようとする業者には注意が必要です。
見積書があまりにも簡素で工事内容が不透明

信頼できる業者は、見積書に施工範囲や使用塗料の種類、保証内容などを細かく明記します。
反対に、「外壁塗装一式」といった曖昧な記載だけで済ませている簡素な見積書は要注意です。
こうした場合、工事後に追加費用を請求されたり、手抜き工事をされるリスクが高まります。
工事後に問題点を追求しようとしても、「見積もりや契約内容にその工程は含まれていない」という逃げ道を与えてしまうことになるからです。
私たち街の外壁塗装やさんでは、基本的には3社程度から相見積もりを取り、内容を比較検討することをオススメしています。
外壁塗装の提案は悪徳業者の手口にされやすい

残念ながら、外壁塗装は悪徳業者の手口に使われやすいです。
「今すぐ契約しないとこの価格ではできない」「今日中に決めれば大幅割引」というようなセールストークは、外壁塗装を使った典型的な悪質手口です。
緊急性を煽って冷静な判断を奪い、根拠のない値引きや特典で契約を迫る場合があります。
こうした誘い文句は、即決を避けて一度立ち止まるべきサインとして覚えておきましょう。
騙されないための対策をご紹介

悪徳業者を避けるには、必ず複数の業者から相見積もりを取ることが効果的です。
訪問営業の場合は、まずはもらった名刺から社名などで検索をしてみて、本当に信頼ができそうな業者かを調べてみることも大切です。
また、契約前には次のポイントを必ずチェックしてください。
- ☑ 「塗装工事業許可」などの資格・許可の有無
- ☑ 過去の施工実績とお客様からの口コミ内容
これらを丁寧に確認すれば、「外壁塗装をすぐにした方がいい」と間違ったタイミングでの工事をしてくる悪徳な業者を回避しやすくなります。

外壁塗装を行わなかった場合のリスク

塗膜が劣化して防水性や耐候性が失われると、外壁は雨水を吸収しやすくなり、小さなひび割れや塗装の剥がれが進行します。
その状態を放置すると雨水が建物内部に浸入しやすくなり、構造部に使われている木材の腐食やカビの発生といった被害をもたらします。
さらに、鉄筋部分が錆びて膨張することで外壁が破裂する「爆裂現象」が起こる可能性もあります。
こうした劣化症状まで行き着いてしまうと、もはや塗装だけでは対応できず、外壁材の全面張り替えや内部構造の補修といった大規模な工事が必要となり、メンテナンスにかかる費用は一気に高額化します。
もし塗装メンテナンスをせずにいた場合、築年数ごとの劣化傾向は以下の通りです。
- ☑ 築10年:色褪せ、小さなひび割れ、コケ・カビ、チョーキング現象が発生
- ☑ 築20年:防水機能が失われ、雨漏りや外壁材の剥離が進行
- ☑ 築30年:構造材の腐食、シロアリ被害、漏水による内部損傷の深刻化
外壁塗装の効果と意味

何度もお伝えしていますが、外壁塗装の役割は外観を美しく整えるだけではありません。
雨や湿気、紫外線などから外壁材を守り、住宅全体の寿命を延ばすという極めて重要な役割を担っています。
また、使用する塗料によっては断熱効果や遮熱効果を持つものもあり、室内の温度管理にも寄与します。
一見すると耐久性の高いサイディング外壁であっても、経年劣化によって保護機能は低下するため、定期的な塗装やシーリング補修が不可欠です。
適切な時期に外壁塗装を行うことは、将来的な大規模修繕を防ぎ、お住まいの資産価値を長く維持するために必要な行為と言えるでしょう。

全ての外壁材が同じタイミングで塗装を必要とするわけではなく、それぞれの素材が持つ特性や劣化スピードに応じて判断する必要があります。
タイル外壁は劣化しにくいことで知られていますが、それ以外の多くの住宅で採用されている窯業系サイディング、金属サイディング、モルタルなどは、建物の保護機能を維持するために塗装が欠かせません。
それぞれの外壁材について、メンテナンス時期と塗装の必要性についてご紹介していきます。
窯業系サイディングの塗装時期と注意点

日本の住宅において最も普及している窯業系サイディングは、経年によって劣化が進むと塗装でのメンテナンスが必要になります。
外壁を手で触れたときに白い粉が付くチョーキング現象や、ひび割れ(クラック)が見られる場合は塗り替えのタイミングです。
※近年多くなった高意匠の窯業系サイディングなどの高耐久ボードにおいては、塗装が困難なケースもありますので、使用されている外壁材の種類には要注意です。
見落としてはならないのがシーリングの劣化です

また、サイディングボード同士のつなぎ目にはシーリング材が使われていますが、このシーリングは塗料よりも耐用年数が短い場合があり、外壁塗装とセットで補修や打ち替えを行うことが一般的です。
劣化して剥がれやひび割れが生じるとそこから雨水が浸入し、雨漏りや内部腐食の原因となります。
シーリングの劣化を放置すれば、サイディングそのものの耐久性も損なわれるため、早めの対応が重要です。
金属サイディングの塗装時期と注意点

耐久性の高さから急速に人気を集めている金属サイディング、特にガルバリウム鋼板などは耐久性の高さや材質のイメージから「塗装メンテナンス不要」という印象を持たれることもあります。
ですが、これは誤解です。
確かに錆びにくく長持ちしますが、もし表面に傷が付けばそこから錆が発生する恐れがあります。
そのため、傷や塗膜の剥がれを見つけた場合には、補修を含めた適切な塗装メンテナンスが欠かせません。
錆止め効果を持つ塗料などを用いて錆を抑制していくことが、金属サイディングの塗装メンテナンスの主な目的となります。
モルタル外壁の塗装時期と注意点

モルタル外壁も定期的な塗装が重要になる外壁材のひとつです。
モルタル壁は水を吸収しやすい性質を持っているため、長期間にわたり水に晒され続けると、塗膜の剥離や外壁材自体のひび割れを引き起こしやすくなります。
この状態を放置すると、内部に入り込んだ水分が凍結と膨張を繰り返す「凍害」や、鉄筋の錆びによる膨張で外壁が裂けて崩れ落ちる「爆裂現象」が発生する危険があります。
こうした深刻な被害を防ぐには、小さなひび割れでも見逃さず、早期に専門業者へ相談して適切な補修を行うことがモルタル外壁の寿命を延ばす鍵となります。


費用は住宅の延床面積、塗料の種類、外壁の劣化状況、依頼する業者によって大きく変わります。
たとえば延床30坪の住宅では60万~90万円程度が相場とされますが、これはあくまで目安です。
※悪質な業者の中には、窓や扉など塗装不要の部分まで面積に含めて計算する場合があるため注意が必要です。
例として、20坪から60坪までの参考費用とおおよその塗装面積をご紹介します。
坪数ごとの外壁塗装費用相場
坪数(延べ坪数) | 塗装面積 | 外壁塗装 相場 |
---|---|---|
20坪 | 約80㎡t | 約40~ 60万円 |
30坪 | 約120㎡ | 約60~ 90万円 |
40坪 | 約160㎡ | 約80~ 110万円 |
50坪 | 約200㎡ | 約100~ 150万円 |
60坪 | 約240㎡ | 約130~ 190万円 |
塗料の種類でも変わる塗装費用

外壁塗装に使われる塗料の選択肢は多く、その耐用年数と費用は比例する傾向にあります。
長持ちする塗料は初期費用が高くなりますが、その分塗り替え回数を減らせるため、長期的にはコスト削減につながります。
工事費用とその後のメンテナンスコストのバランスが良いと評価されているのはシリコン塗料であり、現状の外壁塗装の約7割で使用されているほどです。
塗料の種類 | 耐用年数 | ㎡単価 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5~8年程度 | 1,000 ~ 1,500円/㎡ |
ウレタン塗料 | 7~10年程度 | 1,800 ~ 2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 10~13年程度 | 2,500 ~ 3,500円/㎡ |
フッ素系塗料 | 15~20年程度 | 3,500 ~ 5,000円/㎡ |
無機塗料 | 20~25年程度 | 4,000 ~ 5,000円/㎡ |

「外壁塗装はまだするな」と言われる背景には、いくつかの理由がありました。
例えば、外壁にわずかな劣化しか見られない場合や、気温や湿度といった気候条件が工事に適さない季節であることが挙げられます。
さらに、補助金や火災保険の申請を待った方が良い場合や、悪徳業者の不当な営業から身を守るために一旦立ち止まるという意味合いも含まれています。

外壁塗装は高額な工事であるため、「焦って契約しない」ことがとても大切です。
まずは今が本当に適切な時期なのかを見極めることが、後悔しない塗装につながります。
それには専門的な知識が欠かせません。
気になる劣化が見られたり築年数が経過してきた段階では、一度専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
無料診断を受けて現状を把握することで、最も適した塗装時期や工事内容を検討でき、安心して住まいを守ることにつながります。
外壁塗装は私たち街の外壁塗装やさんにお任せください

お伝えしてきたように、外壁塗装は単なる見た目のリフォームではなく、お住まいの寿命を左右する大切な工事です。
弊社はお客様の状況に応じて、最適な塗装計画をご提案いたします。
「そろそろ塗装の時期かもしれない」
「でも今やるべきか迷っている」
そんな時こそ、ぜひ一度ご相談ください。
無料点検で本当に外壁塗装が必要なタイミングなのかを判断し、ご要望をお伺いしながら満足度の高い外壁塗装になるよう全力で対応いたします!
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