ビフォーアフター

上伊那郡飯島町にて、モルタル、金属サイディング、漆喰、木部など様々な部材で仕上げてある家の塗装工事を行いました。
それぞれに劣化症状が出ていたので、各素地に合わせた塗料で、適切にメンテナンスをしています。
ではその現場調査・点検の様子からご覧ください。

現場調査・点検

モルタル外壁の状況

モルタルはもともとクラックが生じやすいというデメリットのある外壁なのですが、やはり複数箇所でクラックが見られました。
なかにはヘアークラック以上のものもありました。
放置してしまうとクラックがさらに大きくなる可能性があり、そういったところから雨水が浸入する恐れがあります。
大きな被害になる前に、補修した方が良いと思われます。

金属サイディングの状況

全体的に色あせていて、触ると手に粉のようなものが付着する「チョーキング」という現象が起こっています。
金属サイディングは窯業系サイディングと違い、塗膜が劣化しても水分を吸い込んでしまうことはありません。
ただ金属なので、一番心配なのは「錆」です。
何かの拍子に傷がついてしまうと、そこから錆が発生してしまう恐れがあります。
やはり塗装による防水機能の維持が欠かせません。

木部の状況

軒などは木部で仕上げられていますが、やはりこちらも色あせています。
木材には調湿作用があって、膨張と収縮を繰り返します。
そのため塗装してもその耐久性は短く、3～5年を目安にメンテナンスを検討していただきたいところです。

工事着工

足場設置

外壁塗装は高所作業を伴う工事となります。
厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」というものがあり、そこには2メートル以上の高所作業を行う場合は足場を設置するよう定められています。
職人が安全に、効率よく作業できるように必要不可欠なものとなります。

雨樋交換

既存の雨樋を撤去し、集水器に雨水がきちんと流れるように勾配を定めてから、新しい軒樋、集水器、竪樋を取り付けていきます。
雨樋が詰まっていたり、穴が空いていたりといったようなちょっとした修理なら自分で行うのもいいかもしれません。
ただ破損が酷い場合は、きちんと排水できるように調節が必要なので、無理せず業者さんに頼んだ方が無難かもしれません。

高圧洗浄

塗装作業に入る前に、高圧洗浄で長年蓄積した汚れや古い塗膜、カビやコケなどをきれいに洗い流します。
汚れが残っていると塗料がうまく定着しない場合があるので、時間をかけてしっかり洗浄します。

養生作業

外壁塗装

下塗り

まず下塗りですが、それぞれ素地によって材料が違います。
モルタル外壁には、アステックペイント社の「エピテックフィラーAEⅡ」というエポキシ系の下地調整材を使用しました。
シーラーやプライマーより粘度が高く、乾燥後は柔らかい塗膜を形成するので、ヘアクラックへの追従が期待できる下塗り材です。
金属サイディングには、日本ペイントの「ハイポンファインデクロ」という錆止め塗料を使いました。
速乾性のあるエポキシ系の錆止め塗料です。

モルタル外壁・漆喰壁への仕上げ塗装

モルタル外壁の中塗り・上塗りは、アステックペイント社の「無機ハイブリッドウォールJY」という塗料を使っています。
劣化に強く硬い塗膜を形成する無機成分と、柔らかく割れにくい有機成分をバランス良く配合したハイブリッド塗料です。
使用した色は「トスカニー」という赤みのある薄い茶系の色です。
この塗料はメーカー発表の耐用年数が20年以上と、優れた耐候性もありますので、長年にわたってこの美しさを継続できるでしょう。

漆喰外壁には同じくアステックペイント社の「マルチエースⅡ-JY」を使いました。
微粒子のアクリル樹脂が採用されているので、下地の深部まで浸透し、下地との付着性が高くなります。そのため、シーラーレスでの施工が可能な塗料となります。
また、軒天など湿気が溜まりやすい場所に塗装しても良好な付着性を保つことができます。

金属サイディングへの中塗りと上塗り

金属サイディングへ用いた中塗り・上塗り材は、モルタル外壁にも用いた「無機ハイブリッドウォールJY」です。
モルタル外壁と違い「テラコッタ」という色を使用しました。
今回の塗料の色に関しては、ご実家に戻られるという息子さんご夫婦で決めてくださいました。
やはり自分が気持ちの良い環境で生活していただきたいので、何かお悩みのときはとことん相談に乗る用意がございます！
何でもご相談ください！

木部塗装

木部には「ガードラックPro」という和信化学工業の塗料を使っています。
浸透タイプの木材保護塗料で、しっかり木目の表情を残した塗装となります。

付帯部塗装

外壁と屋根以外の場所を「付帯部」と言います。
破風板や鼻隠し、雨樋、庇、水切りを今回塗装しました。
こうした場所は、足場を組んだ外壁塗装工事の際に、一緒にメンテナンスをすることをお勧めしています。
雨樋だけ、破風板だけの工事でも高所作業になるので、ついでに一緒にやってしまう方がお得です！

完成

最終的に施主様にチェックをしてもらい、問題がなければ足場を解体してお引き渡しになります。
正面から見た外観は、以前とあまり変わらない色合いで・・・ということで塗装しましたが、何となく色褪せていたのが鮮やかになった印象です。

側面は奥様お気に入りの色です。
赤系の茶色で、柔らかくも青空にくっきりと映えるステキな外観になりました。
弊社ではカラーシミュレーションもできますので、お気軽にご相談いただきたいと思います。
また補助金につきましても、各自治体によって条件が異なったりしますので、出来る範囲でサポートさせていただいております。
遠慮なくご連絡くださいね。

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