ビフォーアフター

飯田市で行ったモルタル外壁と木部の塗装工事をご紹介します。
どうしても経年劣化は避けられませんが、きちんとメンテナンスをすれば、本来の美しい外観を取り戻し、さらに長持ちさせることができます！
是非、その美しくなる工程をご覧ください。

現場調査・点検

モルタル外壁の状況

モルタルは、主成分がセメントの外壁材です。
意匠性に優れ、窯業系サイディングのようなコーキングの補修も不要ですが、防水性が低いので、塗装によるメンテナンスが不可欠です。
今回の点検では、築20年以上経過しているという事で、やはり色あせが進んで防水機能が落ちている状況が確認できました。

木部の状況

破風板・鼻隠し、柱、ウッドデッキなど、風雨に晒される場所に木を使っている個所が多くありました。
木は他の部材に比べると、湿度や温度に影響されやすい部材です。
膨張と収縮を繰り返すので、どうしてもメンテナンス周期が短くなります。
できれば3～5年に一度は塗装を行いたい部材です。

全体的に色が落ちていて、塗装が剥がれているのが分かります。
手すりやウッドデッキなどは特に、安全を確保するためにもこまめなメンテナンスが重要となります。
今回はこれらの劣化症状をすべて回復させるべく、塗装工事を行います。

工事着工

足場設置、洗浄作業

工事はまず足場を設置して、職人の安全を確保することから始まります。
高さ2メートル以上の箇所で作業する場合、労働安全衛生法にて「足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない」と、定められています。
平屋だから足場は要らないという訳ではないので、DIYでの作業をお考えの皆様も、2メートル以上は高所作業になるという認識で、是非安全には留意していただきたいと思います。
足場が出来たら塗装職人が入り、洗浄作業から始めていきます。
古い塗膜や汚れを落とすことで、新たな塗料が密着しやすくなります。

軒天塗装

カビで黒ずんでいた軒天が、まるで新築時のように白く美しくよみがえりました。
この調子で外壁も塗装していきます。

モルタル外壁

下塗り

洗浄後、適正な乾燥期間を設けた後に塗装作業に入ります。
まず下塗りですが、今回使用したのはアステックペイント社の「エピテックフィラーAE」です。
粘度が高く厚い塗膜を形成するので、モルタルのような凹凸のある下地を整える機能があります。
また、乾燥後には柔らかい塗膜になるので、建物の動きやヘアクラックへの追従が期待できます。

中塗り・上塗り

次に上塗り材を2回塗装します。
1回目の上塗りを「中塗り」と言います。
今回使用した上塗材はアステックペイント社の超低汚染シリーズ「リファインMF-IR」で、色は「ペールピンク」です。
写真では判り難いかもしれませんが、白に近い薄いピンク色です。

上塗りをして仕上げます。
今回使用した超低汚染シリーズMF-IRは、アステックペイント社の独自の技術により、細かな汚染物質が付着しにくい塗膜を形成します。
親水性に優れており、雨水で汚れを洗い流すことができるのです。
さらに、カビや藻の発生を抑える効果もあり、長期間にわたってその美しさを維持できるという優れた塗料です。
「無機成分配合フッ素系塗料」ですので、興味のある方は是非お問合せ下さいね。

木部塗装

柱や梁、鼻隠し、縁側など、木材が多く使われているお宅です。
今回木部に使用した塗料は「ニューボンデン」という木材保護塗料で、2回塗りで仕上げています。
色は「ウォルナット」という、黒に近いこげ茶色です。
薄いピンク色の壁とよく合っています！

お庭の外の木柵も塗装しました。
工具を使ってケレンを行い、下地を調整してから塗装しています。

完成

よく見ると、真っ白ではない外壁がお分かりいただけますでしょうか？
ほんのりピンク色の優しい印象の外壁になりました。
木部も真っ黒ではないので、全体的に優しく上品な仕上がりになりました。

モルタルの外壁も木部も、適切なメンテナンスを行えば長持ちさせることができます。
特に木部はメンテナンス周期が短めですが、きちんとメンテナンスすることで本当に素敵な外観が維持できます。
実はちょっと気にしているという方がいらっしゃいましたら、是非一度ご相談いただきたいと思います！

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